突然ですが、あなたは自分の考えや思いを世に発信したことはありますか?
「したいけど、自信がない」
「自分は文章量がないし…」
「書いているけど内容に自信がない」
少しでもこういった考えがある方に読んで欲しい本があります。
それが、いしかわゆきさんの著書である「書く習慣」という一冊です。
書評というより、実際に読んで本当に感じたことを書くので、
かしこまり過ぎないようにレビューしていこうと思います。
私が感じたことの中で1つでも共感できたら手に取ってみてください。
【書く習慣】ってどんな本?
レビューの前にざっくり概要をどうぞ
ちなみに正式な名前は「書く習慣〜自分と人生が変わるいちばん大切な文章力〜」です
- 著者 : いしかわゆき
- 出版社 : クロスメディア・パブリッシング
- ジャンル: 実用書・ハウツー本・ビジネス本
- ページ数: 288ページ
実用書・ハウツーというカテゴリにしていますが、もっとカジュアルな内容なので、普段読書をあまりしない方にも読みやすい内容になっていました。
はじめに表現するなら
「文章を書くというハードル」を跨げる(またげる)レベルまで下げてくれる一冊です。
「頑張って書く」ではなく「まずは書くことを好きになる習慣やマインド」方法が全6章に分かれて細かに書かれています。
読んでいて「向いているな」と感じたのはこのような人です。
- 「何か発信したい/しなきゃ」と思うが何を書いたら良いかわからない人
- 「自分は文章力や国語力がないしな…」と自信が持てない人
- 「こんなこと書いても人のタメにならないよな…」とあと一歩が踏み出せない人
- 「文章を書くこと」を習慣化したい人
どちらかというと、稼ぐための文章を開くビジネス書ではありません。
自分の考えや感情、その時思いついた些細なことをSNSやブログをとして表現したい方に向けた書籍でした。
正直、私もこのブログを書きながら、
「参考にならなかったらどうしよう」
「変な表現になってないかな」
という不安を感じていますが、それでも「まずは感じたことを文章化してみよう」と思い行動に移しています。
読もうと思ったきっかけ
今回読もうと思ったきっかけは
「ブログ初めてみたいけど、少し堅めのノウハウ本は読む気にならないし、表紙が優しい印象だし読めば少しは書けるようになるかも」と言うもの。
特に考えもなく、非常に安直なものですね。
けど、普段そこまで本世読んでこなかった自分にとって「まぁ読んでみようかな」という感情はとても貴重だったので、安直な気持ちに従ってみたのが今回のきっかけです。
特に印象的だった文章
以前はしていなかったのですが、今回から読みながらメモを取るようにしてみました。
本当は「いいな!なるほど!」と思えたのが17箇所もあったのですが、全て書くとネタバレするし長くなるのでこの記事では3箇所共有させていただきます。
完璧主義の人は、単純に[完璧を求める不完全な人](57ページ引用)
ハッとさせられました。
いしかわさんの体験談が例に書かれていて、
とある記事執筆中に締め切りギリギリだったので「これでいいや!」と提出したところ上司に絶賛されたというもの。
自分で決めた完璧を追い求めるのも確かに大事ですが、それを受け取る側が「何をもって完璧とするか」はわからないことが多い。
そんな時に大切なのが「終わらせる勇気」を持つというもの。
・完璧を求め過ぎて長時間悩み続けるのではなく、一旦終わらせて出してみる。
・自己発信のSNSやブログの場合、まずは投稿してみる。
そうした後に別のことをするもよし、改善点を見つけて修正するもよし。
「ブログは綺麗な文章を書いて…」
「読み手のことを考えて情報を組み込まないと…」
「あれ、どうやってまとめれば綺麗見えるだろう…」
このようにモヤモヤしながら考えて、1度ブログを失敗した経験があったので、とても刺さりました。
あなたの「日常」は、他人の「非日常」かも(130ページ引用)
同時に63ベージに「意味づけをするのは読んだ人」という一文があります。
これらの文章を読んで少し気持ちが楽になりました。
・自分は何か一つのジャンルに詳しいわけでもない…
・インパクトのある生活、趣味、行動、考え、カリスマ性があるわけでもないし…
・こんな自分が過ごす日常や感想やらを文章にして、本当に面白いか?
という気持ちが私には強くありました。
厳密にいうとまだそういった気持ちはあります。
ただ、この一文は私にとって背中を押してくれる文章でした。
誰一人同じ生活をしている人なんていません。
自分にとってはほんの些細な出来事でも、それを面白いと感じてもらえる人がいると信じて、今後も発信しようと思えた一文です。
ノウハウなら、それを知らなかった頃の「過去の自分」に向けて書く(173ページ引用)
文章を書く中で「誰に向けて書くか」というのは意識しないと忘れがちです。
「読んでくれた人に嬉しい気持ちになってほしい」
「読んで参考になったら嬉しいな」
「誰かのためになっているのではないか」
文章を書く時ってこういう気持ちで書くことが多いです。
ただこの「誰か」や「読んでくれた人」って誰?と聞かれるとこの本を読む前の自分は即答できませんでした。
「ペルソナ」と言われる、狙うべき人物像・ターゲット像がわからないと伝わらない。
でもターゲット像を決めて発信なんて小難しいことを考えているうちに書くことが億劫になる、なんて本末転倒なことはしたくない。
なら人物像の設定が苦手なうちは「とことん過去の自分に向けて書いてやろう」と思いました。
そして「過去の自分=今まさに同じ悩みを抱えているどこかの誰か」に届くことを願っています。
読んでみて自分の中で変わったこと
さっきも色々書きましたが改めて整理すると
- 「100%に達するまで頑張る」から「まずはこれでいいや」という価値観に
- 「どこかの誰か」ではなく「まずは過去の自分」に向けた発信に
- 「頑張って書かなきゃ」から「書いてみようかな」というマインドに
本一冊で人が変わるとは思えません。
ただ「〇〇してもいいんだよ」という言葉って、程よく背中を押してくれて、でも程よく距離感があってとても心地よかったです。
結局それを取り入れてみて、やるやらないは自分次第です。
ただ世の中に読書好きな方や、評論家がたくさんいるなかでこういった記事を投稿してもいいんだ、と思えたのはこの一冊に出会えたことが大きかったと思います。
まとめ
・思ったことを発信するのって興味あるけど敷居が高い
・どのような文章を書けば読み手に楽しんでもらえるかがわからない
・面白いことなんて書けないし、そんなネタがそもそも無いし…
こう感じているあなたは読むと「え、本当にいいの?」という疑問と驚き、何より安心が得られます。
アウトプットが大事だ!なんて偉そうなことを言うつもりはないですが、
気持ちや考えを発信すること自体は素晴らしいことだと思うので、一度手に取ってみてください。
記念すべき本のレビュー1冊目は、いしかわゆきさんの著書「書く習慣」でした。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
次の本でお会いしましょう。
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